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キングダム28巻

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目次

 

新たな姿

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楚軍と相対する蒙武軍の戦闘が

始まろうとしていた。

 

蒙武はその口火として左軍を率いる

壁の部隊に突撃命令を出す。

 

予想外の命令に壁は戸惑いつつも

自部隊の三千で六万の楚軍へと

突撃を試みる。

 

圧倒的な戦力差を前に壁は

冷静に敵の出方を伺う事にする。

 

楚軍は弓を使った迎撃を行い

壁はそれを力で押し切ろうとする。

 

壁自ら敵陣に切り込むと矛を振るい

今日の感触が良好であることを感じる。

 

同時に兵と同様に蒙武の檄によって

自分も気持ちが乗せられている事を知る。

 

楚軍の陣営では突撃してきた敵部隊が

思いの外士気が高いことから

しばらくは手をつけられないと

判断していた。

 

だが、たった三千であり

さらに端の部隊に攻め込んでいたことから

対局に大きな影響を与えていなかった。

 

何か策があると勘ぐりつつも持ち味である

猪突猛進を封じ、慣れない策を用いた蒙武は

自分を見失ったと見られていた。

 

蒙武の配下も同様に

壁の部隊だけが単独で突撃を行い、

以降は何も指示がないことに

焦りと不安を感じていた。

 

騰が率いる元王騎軍の軍長も

息子である蒙恬さえも蒙武のらしくない指示に

戸惑いを感じ始めていた。

 

最前線に身を置く壁の部隊も同様に

蒙武がただの様子見として出撃を

命じられたのではと不安が広がるが

壁は自軍の将を信じるよう声をかける。

 

焦れたのは楚軍総大将の汗明も同じで

動きがない蒙武軍に対し、五千の援軍で

壁の部隊を壊滅させる事を決める。

 

楚軍の陣内で動きがあったのを見た蒙武は

ついに左の軍から順に突撃をするよう

命令を下す。

 

その突撃は通常とは異なる

斜陣がけという高等戦術だった。

 

大規模の戦での斜陣がけは

一級の戦術家からも出てこない戦法で

それを蒙武が行った事に両軍の将が驚く。

 

汗明は蒙武が楚軍に対して戦術勝負を

挑むつもりなのかと考え始める。

 

 

第二軍動く

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蒙武は楚軍に対して斜陣がけという

高等戦術で勝負をしかけた。

 

この戦術は理論上では突撃の力を

端から順に伝えていくことで横陣に対し

強力なダメージを与えると言われていたが

それを実践するのは容易ではなかった。

 

しかし、実際に蒙武軍の斜陣がけは

楚軍に対して大きな成果を上げていた。

 

それには実の息子である蒙恬も

楚軍の将たちも驚きを隠せずにいた。

 

楚軍は大軍を率いていたために横陣が

通常よりも密になっていた事で

斜陣がけが効果を発揮しやすい状態だった。

 

それを見越して蒙武が斜陣がけを使ったなら

楚軍は大きな被害を被ると予想していた。

 

だが、汗明は一切動じず斜陣がけが

一番効果を発揮する端に援軍を送り

被害を抑えつつ、蒙武が突っ込んできた所を

返り討ちにすると言って兵を鼓舞する。

 

その頃、楚軍の第二軍である媧燐もまた

相対する騰軍に向けて準備を進めていた。

 

側近から準備完了の報せを受けた媧燐は

重い腰を上げて戦闘を開始する。

 

騰軍の配下は媧燐の戦車隊を視界に

捉えていた。

 

だが、騰は戦車の数の割に大きな砂塵が

上がっていることをいぶかしがる。

 

第一軍長の録嗚未も同様に敵を間近にして

砂塵が大きいことを気にしていた。

 

両軍がぶつかる手前で戦車隊は真横に

移動を始める。

 

そこで戦車隊が故意に煙を起こし

後方に煙幕を張っていた事に気づく。

 

騰軍は馬脚を緩めて警戒をするが

煙幕の中からは象に乗った部隊が出現し

大きな混乱を巻き起こす。

 

 

戦象の意味

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突然出現した戦象隊を前に騰軍は

大きく混乱してしまう。

 

騎兵は馬が恐怖から前進せず

歩兵は象の上からの射撃によって

やられてしまっていた。

 

遠くから戦況を見ていた騰の周囲では

 

一度退却をさせるか援軍を送るかを

すべきではないかという声が上がる。

 

だが、騰は録嗚未と干央の軍を信じて

そのまま戦闘を継続する。

 

その言葉に応えるように録嗚未は

敵の戦象隊に指揮系統がある事を見抜き

指示を出している将を発見する。

 

周囲の騎兵10騎に盾を持たせると

象の群れの中に突入していく。

 

それを予期していた戦象隊は

縄を使って馬の足を引っ掛けると

録嗚未は落馬してしまう。

 

転倒した録嗚未をめがけて象が

大きな足を振り下ろす。

 

大きな血しぶきがあがり

録嗚未が踏み潰されたように見えたが

踏まれたのは馬だけで録嗚未自身は

象の巨体にしがみついてよじ登っていた。

 

口で矛を咥えた状態で象の体を登ると

上にいた指揮官を一刀のもとに切り伏せる。

 

干央の部隊も弓兵に一斉掃射を命じ、

象には構わず上にいる兵士を討つ作戦に

切り替える。

 

戦象隊は退却を始め、騰軍全体の士気が

高揚した。

 

だが、騰は攻撃が軽すぎると感じていた。

 

蒙恬と王賁の二人は先程まではなかった

敵影がすぐ近くにあることに気づく。

 

戦象が去り砂塵が晴れると

騰軍本隊を包囲するように敵軍が

布陣していることが明らかになる。

 

一つでも対処を誤ると本陣が

陥落してしまう状況に

騰は小さく汗をかいた。

 

 

窮地の大抜擢

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敵軍に包囲され窮地に陥った騰は

迫りくる敵を前に短く思案を巡らせる。

 

そして今できる最善の作戦として

録嗚未と干央の軍には援軍を送らずに

本陣を守る事を優先する。

 

部隊を釣り鐘状に布陣し各方位からの

攻撃に対処できるように配置を変えた。

 

敵の正面に位置する中央軍は隆国が率い

左右の軍は指揮権を交代させると

左軍を王賁、右軍を蒙恬に任せた。

 

騰の周囲では二人が若すぎることから

懸念する声が上がっていたが

騰は年齢は関係ないとその場を諌める。

 

その言葉通り作戦は功を奏する。

 

蒙恬と王賁は自分の隊の指揮を副官に

任せると少数の騎馬隊を率いて敵が

包囲する戦場へと駆け出していく。

 

二人は騎馬隊の機動力を生かして

味方の陣に攻め込んでいる敵の背後を

攻める格好を見せる。

 

一瞬でも背後から敵が迫ると

兵の士気は落ちるのでその間に

味方は敵を押し返して息をつける。

 

これを繰り返すことで防御陣が

崩されないよう援護する構えを見せた。

 

王賁と蒙恬は示し合わせずに

左右の陣で同じことを行ったので

容易く陥落すると思っていた

媧燐の思惑とは裏腹に接戦へと

もつれこもうとしていた。

 

 

新たなる攻略手

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函谷関を攻める魏、韓の連合軍は

しばらく弓矢だけの単調な攻撃を

繰り返していた。

 

函谷関の守将たちは弓矢だけでは

陥落することはないと油断していたが、

そこへ魏の呉鳳明が考案した規格外の

床弩車が出現する。

 

通常の2mほどの矢よりも大きい

4m級の矢を装填した床弩車は函谷関の

守将たちを驚かせる。

 

そして発射された矢は城壁の

上部へ次々と突き刺さっていく。

 

 

矢には縄がくくりつけられていて

敵兵たちはそれをよじ登って

城壁突破を開始する。

 

床弩車による攻撃は続き、

敵兵の登り口が次々に増やされていく。

 

さらに呉鳳明は巨大な井闌車も投入し

一気に勝負を決めようとする。

 

韓軍の用いた毒によって指揮系統が

乱れつつあった張唐の持ち場が真っ先に

崩れ始める。

 

張唐自身も毒が周り吐血を始めると

部下たちは桓騎の持ち場に救援を出すよう

進言する。

 

だが、張唐は桓騎と直接話した時に

桓騎が秦国が滅んでも構わないという

発言をした事から頼る気は毛頭なかった。

 

重症の体を引きずりながらも前線に立ち

指揮を取ろうとするが、その眼前には

井闌車が迫っていた。

 

 

陥落の危機

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張唐と直接話しをした際、

桓騎はどうしても助けが必要であれば

土下座をして助力を乞えば助けてやると

軽口を叩いていた。

 

張唐はそれを突っぱねるが

桓騎は最後に函谷関を守りきれるかは

自分の才覚にかかっていると言って

その場を去っていった。

 

張唐が守る持ち場は床弩車と井闌車で

大量の兵士が城壁に殺到していた。

 

張唐は再び吐血をし膝をつくと

そこへ桓騎の騎馬隊が押し寄せる。

 

驚く張唐だったが桓騎は戦の潮目が

完全に敵に向いたことで大きな手を

打たなければいけないと説明をする。

 

その頃、将が不在となった桓騎の持ち場も

敵の侵攻が始まっていた。

 

桓騎はそれに構わずに張唐の前にある

井闌車の周囲に油を撒き火を放った。

 

そして煙玉を井闌車に投げ込むと

中にいた兵士たちは初日に井闌車が

焼かれたことを思い出して一気に

下へと駆け下りていく。

 

地上では井闌車に火がついていないのに

兵士たちが次々に降りてきた事で

魏軍に混乱が起き始めてた。

 

その混乱の最中、井闌車を使って

地上まで降りてきた桓騎軍が魏軍に

襲いかかろうとしていた。

 

 

敵の海原

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井闌車を使って城壁から地上へ降りた

桓騎軍と張唐は目の前で戸惑う魏国兵に

襲いかかる。

 

だが、わずか八十人ばかりの手勢しか

率いていない桓騎は魏国から旗を奪うと

すぐにその場を立ち去ってしまう。

 

桓騎たちは城壁の上で魏国の甲冑に

着替えていたので、旗を魏国に持ち帰り

敵の集団の中に紛れ込むと見分けが

つかなくなってしまった。

 

遠くにいる呉鳳明や李牧たちからは

煙幕によって桓騎の姿は捉えられず

火計によって混乱しているようにしか

見えていなかった。

 

また、函谷関の下にいる兵士たちは

陥落寸前になっている城壁の上に

意識が集中していたため突然現れた

桓騎軍には目もくれていなかった。

 

桓騎たちは敵陣の中を悠々と走り抜けると

韓軍を率いる大将の成恢の元へと急ぐ。

 

呉鳳明は用心深く、成恢のいる場所よりも

後ろに布陣していたため、全面に出ている

成恢の方が狙いやすかったためである。

 

張唐は桓騎の理にかなった戦法と豪胆さに

驚きつつも敵大将を攻めるには八十騎では

数が足りないと踏んでいた。

 

最低でも四百騎は必要と考えていたが、

桓騎は抜かりなく、気付かれないように

別働隊を準備していた。

 

それらを全て合わせると四百騎になると

張唐が気づくと桓騎は静かに笑った。

 

 

 

戻らぬ覚悟

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韓軍の大将である成恢の周囲が

慌ただしくなりだしていた。

 

一つは魏軍がかけた床弩車による縄で

韓軍の毒矢部隊も城壁へと到達し、

軍力が劣ると侮られている韓軍が函谷関の

門を開けられる可能性が出たためである。

 

もう一つは魏軍の小隊と戦闘になった

という報せを受けたためで、

その部隊はすぐ目の前まで迫っているという。

 

成恢は攻撃を仕掛けてくる部隊を目視すると

皆殺しにするよう命令を下す。

 

同時に本陣の守兵を二千に増やして

防御の体制を取らせた。

 

張唐は桓騎に自分が中央軍を率いると告げ

桓騎は左右のどちらかに入るよう指示を出す。

 

重症の張唐に中央を任せられるのか

いぶかしがる桓騎だったが、

張唐は奮起して敵陣へと切り込んでいく。

 

その頃、函谷関の上では蒙驁のもとへ

張唐の配下が状況を報告していた。

 

蒙驁は張唐が桓騎の無謀な作戦に

付き合ったことに驚きつつも

毒を受けた報告を思い出して余命が

無いことを悟る。

 

戻らない覚悟をして出陣した張唐を

援護するために蒙驁は函谷関全体の

指揮を引き受ける。

 

張唐は先刻まで死にかけていたが

自分の死に場所を見つけたことで

死力を尽くして成恢を目指していた。

 

だが、敵本陣を目の前にして大きく吐血し

その前には韓軍の守備隊長である奈棍が

立ちふさがる。

 

先頭を駆っていた張唐が失速したことで

中央軍は勢いを失っていた。

 

成恢からは奈棍の部隊が敵を完全に潰した

ように見えていた。

 

しかし、その背後に左右から迂回した

敵軍が迫っている事に気づくと

急いで敵を潰した奈棍の元へと

逃げようと移動を開始する。

 

すると潰したはずの張唐の部隊が

息を吹き返し、奈棍は討たれてしまう。

 

自ら奈棍の部隊に寄っていた成恢の前には

張唐の部隊が迫っていた。

 

武将の矜持

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張唐はついに敵将成恢の前まで辿り着く。

 

満身創痍の張唐は吐血をしながら兜を脱ぎ

自分の人生を振り返る。

 

戦ばかりの人生だったが、

悪くはなかったと振り返りつつも

最後の花道が毒でやられることには

納得ができなかった。

 

憤り再び力を取り戻した張唐だったが

成恢の毒矢部隊が攻撃をしかける。

 

即効性の高い毒矢によって

周囲の兵たちは次々と倒れていく。

 

張唐もまた矢を受けてしまい

毒に苦しめられる。

 

張唐の先が長くない事を悟った成恢は

背を向けて走り去ろうとする。

 

だが、張唐はすぐに復活すると

周囲の兵をなぎ払い成恢へと迫る。

 

驚き全力で逃げようとする成恢を前に

張唐は大将が背を向けて逃げるなと一喝し、

その頭部めがけて矛を振り下ろした。

 

敵将を討ったことで張唐の配下と桓騎軍は

大きな歓声を上げた。

 

力を出し切った張唐もまた

頭から落馬しそうになる。

 

桓騎は張唐にまだ死ぬなと声をかけ

約束の土下座がまだだと茶化す。

 

大将を失った韓軍は敵を討つために

眼の前の敵兵に襲いかかろうとしていた。

 

それを見た桓騎は冗談をやめて

速やかに退却をしようとするが

張唐が桓騎を呼び止める。

 

そしてなぜ秦将として戦っているのか

と問いを投げかける。

 

答えない桓騎に対して張唐は

桓騎は戦が楽しくなっていて

自分の力で勝つことにハマっている

と答える。

 

そしてそれは名武将が持つ気質だと

告げると秦国一の将となるよう

約束をせよよ一方的に告げる。

 

桓騎は寝言は死んで言えと返すが

張唐は笑いながら絶命する。

 

張唐の体はそのまま落馬しそうになるが

桓騎はそれを支えると小さく

調子の狂うジジイだったと愚痴をこぼした。

 

 

信の閃き

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成恢が討たれた事に気づいた韓軍は

大きく動揺をしていた。

 

だが、成恢を討った敵は再び大軍の中に

紛れこみ、その姿を見失っていた。

 

桓騎軍の一部は成恢の急襲には参加せずに

床弩車をできるだけ破壊して回っていた。

 

情報の錯綜があったこともあり呉鳳明が

韓軍の本陣が急襲されたことに気づくのには

時間がかかった。

 

春申君と李牧のいる本陣でも情報が

精査できていなかったが、

その頃には函谷関の桓騎の持ち場は

ほぼ制圧されていて、3階建ての望楼には

火が放たれていた。

 

城壁の裏側にも敵兵が殺到し、

函谷関の城門は開放されようとしていた。

 

その頃、信たち飛信隊と麃公が対峙する

超国軍の戦は拮抗状態にあった。

 

趙将の李白は守りが上手く、

力のそらし方がうまいために

飛信隊は決定打を打てずにいた。

 

同じく趙将の慶舎を攻める麃公も

慶舎自身が出てこないために

兵を損耗するばかりだった。

 

信は麃公の命令で河了貂が構えた

中継地点まで下がり休息を開始する。

 

そこへ麃公が現れ慶舎が麃公を

罠に嵌めるために前線には出てこないと

状況を説明する。

 

信は麃公を囮にして慶舎をおびき出し

自ら慶舎を討つ作戦を閃く。

 

自軍の将を危険に晒す作戦に周囲は

猛反対をするが、麃公はあっさり承諾する。

 

信たちは慶舎の首を取るべく士気を高めるが

そこへ函谷関の望楼に火が上がったという

報告を受ける。

 

秦国の首都咸陽でも戦況の報告を受けて

文官たちの中に緊張が走っていた。

 

報告の中には函谷関の脇を守る王翦軍が

丸ごと消えたという報せもあったからだ。

 

 

王翦の動き

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函谷関での戦況報告は後宮にも届いていた。

 

政の子を身ごもる宮女の向は敵が攻めてきたら

真っ先に狙われるのは自分であることを知り

恐怖してしまう。

 

だが、同じ宮女の陽の励ましもあって

男たちの勝利を信じて待つ決意をする。

 

王宮では王翦が持ち場を捨てて逃げ去った

という可能性について議論がされていた。

 

王翦は王騎と同等の実力がありながらも

自分が王になりたいという危険思想を

持っていることから昭王の時代には

冷遇をされていた。

 

そのことから王翦は自分の命を優先し

戦場を捨てたのではと疑われていた。

 

王翦と退治していた燕国の将オルドは

王翦軍が去った山道を通り函谷関の

裏側へと進軍していた。

 

オルドは王翦が作った砦を攻める部隊とは

別に断崖絶壁を登って王翦軍が予備軍を

補充させている心臓部へと兵を送っていた。

 

その報せを受けた王翦は即決で退却を決め

砦を捨てて逃げ去っていた。

 

オルドが砦にたどり着いた頃には

王翦の兵は姿をくらましていて

戦場とは逆方向へ逃げたという報告が

入っていた。

 

オルドは開戦前に李牧から

王翦は勝てない戦はしない

という情報を聞いていた事もあって

急所を攻めればすぐに退却すると踏んでいた。

 

そしてオルドの軍は函谷関の裏門の前に

そびえ立つ最後の断崖絶壁に辿り着く。

 

一気に登り始めるオルド軍だったが

その背後には消えたと思われた王翦軍が

立っていた。

 

ー28巻完ー

 

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