キングダム31巻

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目次

 

 

空いた玉座

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秦国の王都咸陽の王宮内は

混乱が起きていた。

 

王である政が自ら兵を率いて

出陣したからである。

 

呂不韋に与する文官たちは口々に

王が自ら出陣するという暴挙を

批判する言葉を放っていた。

 

政に与する文官の一人である肆氏は

その暴挙に至った原因は呂不韋の

陣営が画策した暗殺であることを

ほのめかす発言をする。

 

呂不韋はその発言を元に思慮にふけり

大胆な行動の割に思い切りがよすぎる事から

誰かの後押しがあった可能性にたどり着く。

 

そして昌平君が前日に政と二人で

話していたということを思い出し、

その件について問いただす。

 

しかし、昌平君は呂氏四柱である前に

軍の総司令であるため国の存亡に至っては

戦の勝敗以外は取るに足らぬ小事と

切って捨てる。

 

そのやり取りに王宮内は静まり返る。

 

呂不韋は昌平君に対し、

その言葉は軽くないと凄みつつ

空席になった玉座へと歩み寄る。

 

だが、そこへ政の弟である成蟜が現れ

玉座は王族のものであると呂不韋を制する。

 

そして成蟜は玉座まで近づくと

ドッと勢いよく腰を下ろす。

 

その暴挙に肆氏は諌めようとするが

成蟜は出陣前に政と話をしたと告げる。

 

その言葉で再び場が静まり返る。

 

その頃、咸陽へと続く南道には

ボロボロになりながら進軍を続ける

信たちの姿があった。

 

飛信隊と麃公軍の残党は李牧による

執拗な追撃を受けつつもかろうじて逃げ切り

その先にあるいくつかの小城へたどり着くが

全て李牧の兵によって攻城が開始されており

助ける事も入城することも叶わなかった。

 

結局包囲されている城を見捨てて進軍し

咸陽の手前にあり唯一包囲を受けていない

蕞の城に到着する。

 

蕞の城門は開け放たれていたため、

信たちは休息を取るために入城を開始する。

 

信を含め全ての将兵が疲労困憊しており、

加えて麃公の戦死によって希望を失い

全員が下を向きながら城門をくぐった。

 

入場した蕞の城には政と咸陽から

出陣した兵たちが待っており、

それを見た信は突然の事に驚いてしまう。

 

 

肩を借りる

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蕞の城で政と再会した信は

異常な事態に状況を飲み込めずにいた。

 

だが、政が共に戦いに来たと言葉をかけると

信は力なく政に近づき、

その肩を借りて涙を流す。

 

麃公の死や李牧が迫っていること、

これまでに起きた事を一つ一つを話しながらも

信は徐々に状況を把握していき

まだ戦える事を理解して安堵する。

 

飛信隊の面々はその光景を見ていたが、

政の顔を見たことがない彼らは

その人物が誰かを理解していなかった。

 

休息をとって人心地ついたところで

皆が信に訪ねたことで、その人物が秦国の

大王である事に気づき、驚きの声を上げる。

 

 

また、信が政と知り合った経緯を

根掘り葉掘り聞かれる事になった。

 

落ち着きを取り戻した信は作戦を立てるために

政のもとへ行くことにする。

 

今までさんざん信を馬鹿にしてきた

飛信隊の面々は急に信がすごい人物なのでは

と気づき始めるのだった。

 

信が政の元へたどり着くと城内の情報収集を

していた河了貂もそこへ到着する。

 

河了貂の分析の結果、蕞の城は城門が堅固である

という利点はあるが、城壁が低いために

敵の梯子が容易に届いてしまう弱点も

あることがわかる。

 

そして何より決定的な事は蕞には兵隊がおらず

戦える戦力がほぼないことだった。

 

城内に残っている兵は千人のみで、

麃公軍の残党は二千ほど、

政が連れてきた兵も二千弱しかおらず

合計五千弱で李牧軍三万強と戦う必要があった。

 

そこへ住民の調査をしていた昌文君が戻り、

城内には三万の住人がいて、男手は少なく

二万が女、子供、老人という構成だった。

 

だが、政は三万五千で戦えれば

勝機はあると告げる。

 

それを聞いた信は一般市民を兵にして

戦わせるという作戦に反論する。

 

今はある中で戦うしかないと諭す昌文君に対し、

河了貂が守備戦は後方支援が重要になるため

一般市民でも戦闘に加わりやすいと意図を汲みつつ

そのためには全員の戦意が重要であり、

兵士としての気持ちがなければいけないと苦言を呈す。

 

 

さらに河了貂は下見をした時に

住民たちが降伏するつもりで城に残り

城門も開けっ放しにしていた事を知っていた。

 

それもあって住民を従えて戦う事は難しいと説明する。

 

政もそれは承知していて、その上で全員を

兵士にするのが自分の役割であると話す。

 

そして飛信隊を含め全ての兵士と住人を

一箇所に集めるよう指示を出す。

 

 

政、語りかける

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政の指示によって集められた住民たちは

投降していたことを咎められるのではないかと

心配を口にしていた。

 

また、壇上に立つ人物が誰なのかも

全く理解していなかった。

 

そのため、昌文君が先に名乗ると

丞相という位の高い人物が来たことに

面食らってしまう。

 

そして昌文君が大王である政を紹介すると

住民は更に驚き、命令されるでもなく

全員がひざまずいてしまった。

 

特に老人は涙を流しながら大王と丞相が

駆けつけてくれたことへの感謝と

投降をしようとした事を悔やむ言葉を

口にするのだった。

 

昌文君はその反応を見て出だしは

上々であると判断する。

 

そして政が静かに口を開くと

全員がその言葉に聞き入る。

 

政は落ち着いた口調で力を込めて

現状の説明を行い、最後に蕞で敵を

食い止めなければ秦国が

滅亡する事を告げる。

 

それを聞いた住人は驚き、

その中の一人が蕞にはわずかな軍しか

残っていないと意見を言う。

 

それを承知した上で、蕞で食い止めるしか

ないと政が返すと住民たちは自分たちが戦い

敵を食い止めるしかないことを察し始める。

 

政は敵は強く、城には老人や女子供が多いため

戦えば多くの者が生命を落とすと話しつつも

ここにいる全員の親やさらに上の代が

そうして来た結果が今の秦国であると話す。

 

そして降伏をしても戦って負けても

秦国の歴史は終わり、同じくたくさんの人が死に

土地も奪われて先代たちの苦労がムダになる。

 

だが、それを止められるのはここにいる

皆であると言葉をかけると一人の少年が

立ち上がり戦う事を宣言する。

 

政はその少年に名を尋ねると

その勇気を称え、共に戦える事を

誇りに思うと声を掛ける。

 

その言葉を聞いた住民は政が城に残り

戦う決意であることを知り、

咸陽へと戻るよう進言する。

 

だが、政は共に血を流すために来たと

説明をすると住民たちは次々に立ち上がり

戦うことを宣言する。

 

その勢いはどんどん増していき、

最終的には住民全員が立ち上がり

秦国のために戦うことを決め

大いに士気が高まる。

 

住民たちは兵士となり

国を守るという目的のために

死力を尽くす覚悟を示すのだった。

 

 

蕞、準備する

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政の檄によって住民たちは大地が震えるほど

大きな歓声を上げる。

 

その様子を見た信と河了貂は政の凄さを

改めて実感する。

 

そして昌文君は自分の思ったとおり

昭王をも超える器であることを確信し

涙を流した。

 

その後、蕞の城内は慌ただしくなり

住民たちは急ぎ戦闘の準備を開始する。

 

もともと南道にある城の武器庫だった

蕞は武器や甲冑が十分にあり、

住民全員に行き渡らせることができた。

 

そして腕力のある者は城壁の上に立ち

それ以外の者は後方支援として

負傷者の救援や武器の運搬、食事の準備

などを担当することになった。

 

しかし、河了貂は新たな問題に直面する。

 

それは指揮官が足りないことであった。

 

指揮官を担当できるのは信、昌文君、壁、

河了貂の4名だったが、河了貂は全体に

指示を出すために中央にいなければならず

4つの門に対して3名しか指揮官を

配置することができなかった。

 

そこへ騎馬隊が接近しているという報せが

信たちの元へ届いた。

 

だが、それは李牧軍ではなく咸陽の方角から

訪れた騎馬隊百名だった。

 

指揮をしていたのは昌平君の側近である介億で

昌平君の命令によって援軍として駆けつけ、

さらに指揮官級の兵を五十名ほど

引き連れた来たという。

 

介億は河了貂の軍師学校の先生でもあり

その腕前も十分だった。

 

また、蒙恬の弟である蒙毅も従軍していて

政敵である呂不韋の陣営にいる昌平君の

手厚い気遣いに河了貂は感動の涙を流す。

 

指揮官の問題も解決したことで

秦国軍は敵が攻めて来る前に全ての準備を

整えることに成功した。

 

飛信隊が担当する南門近くに設けられた

作戦司令室で信は政に話しかけていた。

 

弟の成蟜が反乱を起こした事に始まり、

政のピンチには決まって信と河了貂がいた。

 

反乱からは四年が経過しているが、

今回の戦も反乱の時と同様に綱渡りな

側面が強い戦いである。

 

政は準備は整っているかと尋ねると

信は当然と答え、二人は互いの胸に

拳を当てる。

 

それから信は持ち場へと戻り、

敵が訪れるのを待ち続ける。

 

しばらくして攻城準備を整えた

趙軍が戦場へ到着する。

 

 

蕞に告ぐ

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戦場に到着した趙軍は蕞にはわずかな兵しか

残っていないという前情報の割に

多くの兵が城壁にいることに疑問を抱く。

 

李牧はそれを見て咸陽から援軍が来たか

住民を武装させたと予想を立てる。

 

城壁にいる蕞の住民は趙軍の多さに圧倒され

その恐怖を抑えるために声を上げて

士気を保とうとしていた。

 

その様子を見た李牧は秦国が

住民に武装させた事を確信する。

 

そして、単騎で城門に近づくと大きな声で

名乗りを上げ、趙軍の大将が王騎を討った

龐煖であること、そして兵は合従軍の中から

各国の精兵を集めた軍である事を告げ、

住民の恐怖を煽って降伏勧告をする。

 

その言葉に城壁の上にいる秦国軍は

静まり変えってしまう。

 

飛信隊の中には住民たちがそのまま

降伏をしてしまうのではないかという

同様が生まれるが、信は政がつけた火は

簡単に消えないと言い切る。

 

それに応えるように住民の一人が

降伏をしないと宣言する。

 

そして信は城壁の縁に立つと李牧に対し

口車には乗らないと言い返す。

 

続けて、蕞には全員の命を投げ売っても

戦う理由があると宣言すると

住民と兵は一気に士気を最高潮に高める。

 

その大きな歓声は地鳴りとなって

地上にいる趙軍を圧倒する。

 

そのあまりの戦意の高さに李牧も驚き

誰がどうやって一般人をここまで

焚き付けたのかと疑問を抱く。

 

しかし、無視して咸陽を攻めるわけにも

いかないために李牧はしぶしぶ一般人と

戦うことを決める。

 

そして遂に開戦の火蓋が切って落とされる。

 

双方弓の撃ち合いから始まり、

住民たちは初めて味わう恐怖と痛みに顔を歪める。

 

だが、政が後ろから鼓舞すると

すぐに気持ちを持ち直して矢を射返し

戦はなんとかその形を保ち続ける。

 

 

東壁

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趙軍は梯子を使い城を攻略する作戦を実行する。

 

 

城壁が低い事もあって簡単に拠点を作られるが

そこには飛信隊が配置されているため

容易には崩れない仕組みになっていた。

 

特に飛信隊の兵たちは白兵戦によって

鍛えられてきた部隊であるため

騎馬などを用いない単純な力押しであれば

玉鳳隊や楽華隊にも引けを取らないほどの

強さを秘めていた。

 

中でも信の活躍は凄まじく、

城壁に登ってきた敵兵を次々と

切り伏せていた。

 

信が隊として戦っている姿を

初めて直に見た政はその戦いぶりに

ここまでの道のりが容易くなかった事を

静かに察する。

 

近くにいた河了貂も途中からの参加ではあるが

飛信隊が常に危険な任務をこなしていた事から

その意見に同意する。

 

趙軍も飛信隊が守る南壁は容易には

落ちないため、今の攻め時は風によって

矢の飛距離が伸びている東壁であると考える。

 

逆に西壁は同じく風の影響で守備兵に

有利に働き、北壁は介億が持ち込んだ

守備兵器のおかげもあり、

順調に敵を退けていた。

 

東壁を守る指揮官は壁であったが、

河了貂は軍として共に戦った経験がないことから

その実力を測りかねていた。

 

そのために万一に備えて一つ工夫を施していた。

 

 

奮戦する蕞

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蕞の東壁は趙軍の猛攻を受けていた。

 

早くもピンチに陥った東壁に対し、

河了貂は準備していた策を使う事を決める。

 

それは予備隊の中に城内にいる秦国軍の中で

最強の部隊を配置するというもので

その部隊はと主を失ったばかりの

麃公軍の残党だった。

 

仇討ちに燃える麃公兵は城壁に着くと

すぐにその怒りを敵兵に向けて爆発させた。

 

予備隊扱いにしたのは城壁に立たせて

負傷をさせるよりも敵が城壁の上に

拠点を作った後にまとめて刈り取る方が

敵の兵力を削れるからであった。

 

それを見た趙軍指揮官に晋成常は

麃公兵の数を減らすために

早速精鋭部隊の投入を決める。

 

その頃、咸陽の王宮にも蕞で戦闘が

始まったことと、政が住民を焚き付けて

兵士化させた事が広まっていた。

 

昌平君は一日目を耐えしのげば

希望の光が見えてくると話す。

 

蕞を攻める趙軍の指揮官たちは

予想以上に城攻めが手間取っている事に

若干の焦りを感じ始めていた。

 

そして遂に山場であった初日の

日暮れが訪れる。

 

 

最初の夜

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初日の夕方に差し掛かった頃、

趙軍たちは退却を始めた。

 

秦国軍は初日を守りきったことに

大いに湧き上がる。

 

だが、信は李牧があっさりと

引き下がった事に疑問を抱く。

 

その頃、函谷関では戦況が膠着し

それまでとは打って変わってほとんど

動きがなくなっていた。

 

春申君は無理に攻めなくても

李牧の部隊が咸陽に攻め込んでいるので

函谷関にいる秦国軍をひきつけておけば

良いだけであった。

 

当然、秦国軍にも別働隊の動きは

知らされていたが安易には動けなかった。

 

その夜、趙軍の帷幕では李牧が

秦国軍の士気が予想以上に高かったために

初日に力技をすることは避けたと

各将たちに説明をしていた。

 

また、蕞を落とした後に咸陽も攻めるため

李牧は今いる半数の兵で蕞を攻略すると話す。

 

そのために兵を二分し、半数は休ませておき

残りの半数は夜襲と見せかけて城の近くで

大声をださせた。

 

 

月が出ていない事もあり、

秦国軍は本当に夜襲をしかけてきたのか、

フリなのかを判断することができず、

万一に備えて城壁の兵を起こして

矢を射掛けるしかなかった。

 

 

傅抵、躍動す

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夜が白み出した頃、秦国軍は敵が夜襲の

フリをしていただけという事に気づき

すぐさま眠る準備を始める。

 

しかし、敵兵の声は鳴り止まず、

そのため朝になっても眠ることができなかった。

 

こうして最悪のコンディションで二日目の

朝を迎えることになった。

 

だが、依然として秦国軍の士気は高く、

民兵たちが戦いに慣れてきたことで

戦況は大きく変わらなかった。

 

そして二日目の昼を迎えた頃に

趙軍の三千将である傅抵が出陣する。

 

傅抵は城壁に登ると飛信隊の百将である

竜川を一撃で戦闘不能にし、

異変に気づいて駆けつけた

百将の田有も同じく一撃で負傷させる。

 

短時間え秦国軍は大切な指揮官を

二人失ってしまう。

 

そこに信が駆けつけると

傅抵に対して不意打ちを仕掛けるが

難なくかわされてしまう。

 

 

三大天となる男

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城壁の上では傅抵と信の一騎打ちが始まる。

 

傅抵は身軽な動きと素早い剣撃によって

相手を翻弄するタイプであり、

力技を得意とする信とは相性が悪かった。

 

信の攻撃は次々とかわされ、

その度に反撃を浴びてしまう。

 

傅抵は魏国との戦いで廉頗四天王の一人

輪虎を討ち取った話を持ち出し、

自分は輪虎以上に強いと信を挑発する。

 

信は傅抵の言葉を否定するが、

傅抵自身も廉頗の片腕であった輪虎は眼中になく、

それよりも三大天の最後の席に着くことが

目的であると宣言する。

 

 

秦国の大将軍を目指す信と

趙国の三大天を目指す傅抵との

若き将同士の戦いはしばしの間、

傅抵が有利のまま進んでいく。

 

信は攻撃が当たらないというやりづらさに

羌瘣と戦っているような感覚を覚える。

 

それをきっかけに、かつて羌瘣から

教わった話を思い出す。

 

速さを武器にして戦う達人は相手を誘導し

空振りを誘う動きを取るというもので、

信の攻撃が当たらないのは空振りする場所へ

剣を振らされているからであると悟る。

 

そして闇雲に剣を振るだけだった状態から

傅抵の動きを見極めてあえて一歩後ろへ

後退する動きを見せる。

 

傅抵は信が誘いに乗らなかった事に驚きつつ

逆に好機と見て攻撃をするために

一歩前へと踏み出す。

 

しかし、信の動きは相手の誘うためのもので

見事に引っかかった傅抵に横薙ぎの一撃を

繰り出す。

 

傅抵はかわすことができずに剣で受けるが

信の一撃は重く、その衝撃によって

遥か後方まで吹き飛ばされてしまった。

 

それと刻を同じくして、李牧の側近である

カイネも城壁へと辿り着いていた。

 

そこで全体に指示を出す河了貂を目撃する。

 

河了貂はカイネに対して友人とも仲間とも

似た感情を抱いていたが、

カイネは国同士であるため、戦場で会えば

容赦なく切ると宣言をしていた。

 

カイネは少し考えつつも

河了貂の周囲を固める兵士たちを切り伏せ

距離を詰めていくのであった。

 

 

葛藤する二人

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信の一撃によって派手に吹き飛んだ傅抵は

頭を打って気を失っていた。

 

カイネは河了貂のすぐ近くに迫っていたが、

途中で気づかれてしまい、驚いた河了貂は

とっさに持っていた吹き矢でカイネを攻撃する。

 

その攻撃を軽く避けるカイネだったが、

攻撃された事にカッとなって剣の柄で

河了貂の頬を殴打する。

 

河了貂はその一撃で気を失ってしまい、

趙軍の兵はカイネに止めを刺すよう進言する。

 

しかし、カイネは首をはねる事ができず、

捕虜として連れて帰るという決断を下す。

 

 

周囲の兵に河了貂を担がせるが、

その動きに気づいた信が敵兵に近づき

捕縛された河了貂を開放しようとする。

 

カイネは信を止めるべく間に入るが

信の一撃によって傅抵と同様に

大きく後方へ吹き飛ばされてしまう。

 

ただ、カイネが飛んだ先は城壁の縁で

吹き飛んだ勢いでそのまま城壁の下へと

落下しそうになる。

 

その時、目を覚ました河了貂がとっさに

カイネの腕を掴んで落下を防ぐ。

 

信は河了貂に手を離すよう指示するが、

カイネには借りがあるからと手を離さず

逆に引き上げようとする。

 

カイネが落ちそうになっているのを見た

地上の趙兵たちは人垣を作り、

万一の事態に備える。

 

カイネは地上の人垣を確認すると、

河了貂にここで命を落とすより

趙国に来て生きるよう説得し、

その手を引いて一緒に落下しようとする。

 

 

河了貂は信に体を支えられながら、

負ける時は自分もここで死ぬつもりである

という覚悟を伝える。

 

カイネはその言葉で説得を諦め、

河了貂から手を離して城壁の下へ落下する。

 

カイネの体は趙兵たちが体を張って

受け止めた事でほぼ無傷だった。

 

気を失っていた傅抵も目を覚ますが、

恋慕するカイネが落下した事に憤慨し

信を切るべく突撃を行う。

 

だが、最初に傅抵に切られた竜川が

突如起き上がり、傅抵の体に突進して

その体を城壁の外へと吹き飛ばしてしまう。

 

傅抵の落下に対して何の準備もしていなかった

趙兵たちだったが、たまたま落下位置に

盾兵が密集していた事で命を落とさずに済んだ。

 

二日目の戦いは趙軍がカイネと傅抵の二名の

隊長を離脱させることになったが、

その後も南壁に猛攻を仕掛けることで

秦国軍の予備兵を全て使い切らせるに至った。

 

また、飛信隊の要である竜川と田有の二人も

同じく戦線を離脱することになった。

 

その一方で李牧はなかなか崩れない秦国軍の

士気の高さが気にかかり、誰がここまで

兵の士気を高めたのかと眉をひそめるのであった。

 

 

ー31巻完ー

 

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